去年はフクロウは撮影できたけれどアオバズクはダメだった。今年はフクロウは撮影できなかった。アオバズクは渡ってきてくれただろうか、そんなことを思いつつ何回かあの樹の辺りに行ってみたけれど、無駄足に終わっていた。
青葉の季節に南の方の国から渡ってくることからアオバズクと呼ばれているそうだから、今の季節、もう日本に来ているはずなのだ。一昨年までは、今頃の時期には樹洞の巣の近くで、オスが辛抱強く見張りをしている姿を見ることができたのだった。
今日も半ばあきらめ気分で、樹洞のある樹に向かった。近づくにつれて人影が見えてきた。そのうちの一人は、かなり長い望遠レンズを抱えていた。