予報が外れることを願っていたが、予報通りの雨模様の一日だった。満月を撮ることができなかったのは、今年に入ってこれで二回目、3月にも撮影できなかった。
天気予報では、先週の土曜日の午後、一時的に日が差す時間帯があるということだったので、徒労に終わったふくろう探しのあと、ふるさと広場に立ち寄ったのだった。
月の出は16時27分、森の上に姿を現すのは、それからほぼ15分後のことだろう。空を見上げれば、雲の合間に青空がのぞいてはいるが、地上に近づくに従って雲が厚くなっている。この状態では、月の出を撮影するのは厳しいかもしれない。それでも一縷の望みを抱きながら、三脚を据えてその時を待っていた。
一時間ほど待ち続けたが、結局満月が姿を現すことはなかった。