コロナ感染者数の統計は、掲載サイトによって数に違いがある。前回のブログでフランスの5月10日の数(3,292)を載せたのだが、ほかのサイトで確認すると違う数が載っていた。例えば「COVID-19 フランス感染者数の推移表」によると、5月10日の新規感染者数は9,128、5月11日が3,014となっていた。
一日のずれが生じていると受け取れないこともないが、それにしても200以上の違いがある。だいたいの増減の傾向をつかむためだけにとどめておいた方がよいのかもしれない。ちなみに「COVID-19 フランス感染者数の推移表」の直近五日間の数値は以下のようになっている。
日付 | 新規感染者数 | 新規死亡者数 |
---|---|---|
05-12 | 18,323 | 202 |
05-11 | 3,014 | 319 |
05-10 | 9,128 | 86 |
05-9 | 20,745 | 205 |
05-8 | 17,804 | 206 |
5月11日の新規感染者数は3,014で、3000人台に減少した。この数値だけ見て、ロックダウンの効果がはっきりと現れたのだろう、などと早合点してはならない。翌日はまたぐっと増えて18,323となっている。日本でも休みの日の翌日は減少傾向にあるが、これほどの大きな増減幅はどうして生じるのだろうか。
フランスでは、一ヶ月に及ぶ厳しいロックダウンでも、まだまだ油断できない状況は続いている。日本のゆるやかな非常事態宣言ではなおさら、期待するほどの迅速な状況の改善は、残念なことだが望むべくもないと思っていた方がいいのかもしれない。となると頼みの綱は、ワクチンなのだろうか。