今までコミュニケーションツールとして「LINE」を多用してきた。ただし、おしゃべり程度のやり取りならいいのだが、大切な事柄を含むやり取りは、「LINE」を使うのは避けてきた。
どんなやり取りでもLINEを使わない方がいいなと思い始めたきっかけは、LINEに行政指導が行われたことだった。利用者の情報が業務委託先の中国企業で閲覧可能となっていたことを問題視して、総務省が電気通信事業法に基づいて行政指導したのは、4月26日のことだった。個人情報保護委員会も、それに先立つ4月23日に行政指導したと発表している。
LINEはとにかく便利だったので、それを使わないとなると、代わりになる何かがやはり必要となる。そこで探した結果、「Signal」というLINEと同じように使えるコミュミケーションツールにたどり着いた。
「Signal」サイトトップには、以下のようなうたい文句が載っていた。
『この新しいメッセンジャーを使ってみてください。プライバシーを強固に保護しながら、必要なすべての機能をご利用いただけます。』
『Signal には、広告も、アフィリエイトマーケティングも、不気味なトラッキングもありません。なので、大切な人と、大切な瞬間を共有することに集中できます。』
「Signal」は無料で使える。それでは運営費などはどうやって捻出するのだろうか、結局どこかの企業に依存するのだろうか、それではLINEと同じことになってしまう、こんなことが心配になってしまった。
しかしそれは杞憂だった。「Signal」は独立非営利団体で、ユーザーの寄付によって支えられているということだった。ウィキペディアも同様の方式で、当方もわずかではあるが寄付したことがあった。
『Signal は独立非営利団体です。私たちは大手 IT 企業の傘下ではありませんし、どこかの企業に買収されることもありません。 Signal の開発は、皆さまからの支援や寄付によって支えられています。 』
「Signal」には、「Signal for Mobile」・「Signal for Desktop」が提供されている。当方が使ってみたのは、「Android版」と「Windows版」であるが、「iPhone or iPad版」、「Mac版」、その他がある。
ともかく使ってみないと、その使い勝手などを確認することができないので、まずは夫人を相手に試用してみた。使ってみたのは、テキストメッセージ、絵文字、スタンプ、画像(写真)、加えて音声通話・ビデオ通話も試してみた。みな問題なく使えた。
LINEには有料の豊富なスタンプがあるが、「Signal」にもスタンプは用意されている。有料のものを含めれば、数はLINEほどではないが、「Signal」のスタンプはもちろん無料である。
LINEにはない「Signal」独自の機能に、メッセージを一定時間経過後に消すことができるというものがある。こちらはまだ試していないが、何かの折に役立つかもしれない。
「Signal」の使い方に関しては、次のサイト参考になる。
Signalアプリの使い方まとめ【令和版】Private Messengerの解説