夕暮れの不忍池ほとり

撮影会が終わると、お疲れさん会へと流れていくのが恒例だったけれど、宣言が解除されたといっても、さすがに心がまだそちらの方に向かって行かない。鳩山会館の門前で解散して、当方はバスで上野へと向かった。

 

バスは座席が埋まることはあっても、立って吊革につかまる人を見ることはなく、換気も十分に行われていた。

 

上野には5時頃に着いた。西の空は少しあかね色に染まっていた。

 

池はハスの葉で覆い尽くされていた。ハスの花が咲き誇るのは夏、今年はその頃、デルタ株の感染者が急激に増え、全国で25000人を超える日もあった。もちろんそんな時にハスの花の写真を撮りに行くことなどはできず、去年に続き今年もハスの花は見ることができなかった。ハスの花は、コロナ感染急拡大をよそに、見てくれる人が少ない中、大輪の花を咲かせていたことだろう。

 

(撮影:2016年~2017年)

 

もう日が暮れようとしているのに、池のほとりには、まだかなりの人出があった。コロナが流行する前、当方が公園ネコの撮影に熱中していたころは、不忍池の辺りには、休みの日でもそれほどの人出はなかった。宣言が解除され、ヤレヤレと気持ちが少しは明るくなったからなのだろうか。タイフェアーも行われていた。

 

2021年10月11日|上野:上野