文化勲章を受章した歌人の岡野弘彦さんが、今日皇居で行われた授与式に出席された。ほかに川田順造・長嶋茂雄・尾上菊五郎・絹谷幸二・森重文・森重文・岡崎恒子・牧阿佐美の諸氏が受章された。
(毎日新聞 2021/11/3 17:36(最終更新 11/3 17:36))
(NHK 2021年11月3日 15時38分)
岡野弘彦さんは、97歳のご高齢で授与式には車椅子を利用されていた。当方が岡野先生の講義を受講してから随分と年月が経っているから、かなりのご高齢になられているのではないかと想像していたが、白寿に近いお歳になっているとは思いもよらなかった。
文学部への学士入学試験を受けた際、面接官が岡野先生だった。卒業論文も岡野先生に提出した。そして結婚式には主賓としてお招きしたのだった。その際にいただいたのが随筆集「花幾年」、見返しに歌一首とサインが記されている。
文化勲章の親授式のあと、記者会見に出席した岡野さんは、次のような歌を披露したそうだ。
「九十七つ(ここのそじななつ)の齢たまわりて今日寿(ことほぎ)の歌たてまつる」