まだ何かが足りない夏

今日も日中は、熱中症警戒アラートが出た。梅雨明けが発表されてからというもの、高温の日が続き一気に盛夏が来たという印象だ。ただ気温だけは夏真っ盛りという状態だが、何か物足りなくて、本当に夏が来たという感じは希薄なのだ。

 

近くの林から、セミの鳴き声が届き始めた。まだニイニイゼミの鳴き声だけだけれど、それを聞きながら物足りなさのワケに思い至った。ニイニイゼミは梅雨明けの頃から鳴き始め、夏の始まりを告げるセミだ。そうなのだ、気温は盛夏並みなのだが、盛夏を演出するアブラゼミがまだなのだ。あの暑苦しい鳴き声を聞きたいとはあまり思わないが、ただ夏には欠かすことができないセミなのだろう。

 

夕方近くになってから、食料品の買い出しに行くついでに、上座公園まで足をのばしてみた。樹木が多く日陰に入れば、涼をとりつつ少しは気晴らしの時間を持つことができるだろう、それに撮影もできるだろうと目論んでのことだった。

 

園内はニイニイゼミの声で満ちていた。抜け殻も至る所で見つかった。そんな中、わずかではあるが、アブラゼミ・ミンミンゼミそして、ヒグラシの鳴き声も確認できた。

 

ニイニイゼミの抜け殻とアブラゼミ

 

2021年07月20日|日乗:日乗|風物:風物|動物:動物