新型コロナワクチン_現在の流行株

先日、「令和5年秋開始接種のお知らせ」が届いた。今までワクチン接種をすべて受けていた人が今回も受けるとすれば、7回目の接種となる。今回使用するワクチンは、オミクロン株(XBB.1.5)に対応した1価ワクチンということだった。

ところで現在世界中で流行している新型コロナの変異株・亜型(派生型)には、どういった種類があるのだろうか。

世界の新型コロナウイルス変異株流行状況(2023年9月8日) BA.2.86系統情報
(東京都健康安全研究センター)

新型コロナウィルスは変異に変異を重ねて、どの株からどの株へと変異したのか、それを追いかけるのも困難なほどに、その種類が多種多様を極めるようになってしまった。

上記の「東京都健康安全研究センター」がまとめた表には、以下のような説明が添えられている。


『この表は2023年7月30日から8月30日の間における各国のゲノム登録数の多い順になっています。流行中の亜型について最も多いものから順にそれぞれ主系統、第2系統、第3系統として掲載しました。 各国の新型コロナウイルスの流行状況を比較する事はできませんが、各国で流行している変異株の動向の、より精度の高い情報提供を行いたいと思います。』
 表(各国の流行株)


この表によれば、最も流行している主系統は以下のようになっている。
世界  :EG.5.1.1(通称エリス)
アメリカ:XBB.1.16
カナダ :EG.5.1.1
日本  :EG.5.1
イギリス:XBB.1.16

アメリカではバイデン大統領夫人もコロナに感染したそうだが、現在の状況はどうなっているのだろうか。次の記事によると、『オミクロン株の新たな派生型「EG.5」(通称エリス)が優勢となっていて、COVID-19の感染者の20%以上を占めている』そうだ。

『新たな変異株「エリス」拡大… アメリカで急増する新型コロナの入院・死者数、老人介護施設が再び窮地に』
…BUSINESS INSIDER JAPAN ビジネス インサイダー ジャパン
 (Sep. 05, 2023, 09:00 AM)

日本ではどうだろうか。

コロナ定点感染者10万人超 5類後初、前週比1.07倍
共同通信:2023/9/8

『厚生労働省は8日、全国約5千の定点医療機関から8月28日~9月3日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計10万1289人で、1医療機関当たり20.50人だったと発表した。前週比は1.07倍で、3週連続の増加。報告感染者数10万人超、1医療機関当たり20人超はいずれも、法的な位置付けが5月に「5類」になって以降初めて。』

「第8波」だった今年1月前半頃の新規感染者数と同じ水準になるそうだ。


また「テレビ静岡NEWS」は、県内の状況について以下のように伝えている。
【静岡・新型コロナ】週 約2万3000人感染 前週比1.05倍 感染拡大警報が続く
(2023/9/8)

『静岡県は8日 新型コロナウイルスの県内の感染状況を発表しました。9月3日までの1週間の感染者数の推計は約2万3000人で前週の1.05倍となっていて、県全体で感染拡大警報レベルの状態が続いています。』

そして以下のような感染対策を呼びかけている。
・医療機関受診時や高齢者施設など訪問時のマスク着用
・体調に少しでも違和感(特にのど、鼻)があれば、人と会う時はマスク着用
・急に症状(咳・熱・のど痛)が出た時は、仕事や学校を休み帰省・旅行も延期して自宅で休養を
・咳、熱、喉痛などの症状が軽く持病のない若い方は、休日夜間の救急外来受診を控え平日昼間に受診するか、市販薬で自宅療養を
・人が集まる所では十分な換気をして、できるだけマスク着用と手洗い励行を
高齢者や持病のある方は、ワクチン接種の検討を
※熱中症予防の観点から、近くに人がいないときや屋外ではマスク不要

 


2023年09月08日|新型コロナ:コロナ