またラベンダーランドに行ってみたが、まだまだ見ごろは先のことで、たぶん7月に入らないとダメかもしれない。北海道富良野のファーム富田に7月中頃に行ったことがあるが、ちょうど見ごろだった。
ポピーは見ごろを迎えていた。
梅雨入りが近いのだろうか、なんとなく大気中に湿り気が漂っているような感じがする今日この頃。たまたま見かけたタチアオイは、背丈の半ばくらいまで花が上っていた、関東地方はまだ梅雨入り宣言が出ていないのに。
今年一番早く梅雨入りが宣言されたのが九州南部、5月16日頃のことだった。平年は5月30日頃だから2週間ほど早く、昨年は6月8日で3週間ほど早い。
奄美地方が5月19日頃で二番目、平年は5月10日頃に一番早く梅雨入りする沖縄は、5月22日頃で三番目だった。
谷津田ではすでに田植えも終わり、小雨交じりの空の下、一面に新緑色の田が広がっている。数羽のダイサギやアオサギの羽色が、曇り空の柔らかな光をまとって、よりいっそう映えて見える。
かなり前のことになるが、現在「佐倉ラベンダーランド」と呼ばれている地に行ったことがあった。当時は規模が小さく、再度訪れようという気持ちにはならず、そのまま忘れてしまっていた。最近たまたま「佐倉ラベンダーランド」のことをネットで知り、買い物に出たついでに立ち寄ってみた。
前回訪ねた時の貧弱なイメージが残っていたので、あまり期待していなかったのだが、あまりの変貌ぶりに驚いたのだった。
バラ園
前市長さんの姿も…そうだ、ここはその人の地元だった
あのゴッホが好んで描いた糸杉もあった
月の出は19時24分、実際に月が顔を出し始めるのは、いつも通りなら10分ほど遅れるからその見当で待っていたが、いつまで経っても現れない。周囲はすでに闇に包まれている。先ほど暗くなり始めた頃には、誰かが合図したかのように、カエルが一斉に鳴き始めた。
動画「カエルの鳴き声」40秒
斎藤茂吉の歌集『赤光』の「死にたまふ母」に収録されている歌に、かわずの鳴き声を詠んだ有名な一首がある。「…遠田のかはづ天に聞ゆる」、闇の中に響き渡る鳴き声を聴くと、この場面の心情が実感として胸に迫ってくる。
カエルの合唱を聴きながらさらに待ち続け、結局7時40分過ぎにやっと小高い丘の端に赤みが差してきた。
そして雲の中に隠れてしまった。