谷津田のしだれ桜 『ひさかたの光のどけき春の日に…』 古今和歌集におさめられている歌のように、のどかな春の陽が、午後になってさしてきた。久しぶりのことだ。福島の三春から譲り受けた谷津のしだれ桜も、そろそろ見ごろになっているのかもしれない。 ソメイヨシノはすでに満開を迎えているが、しだれ桜の開花は一般的に遅く、三春のしだれ桜も四・五分咲きほどだった。 山桜なのだろうか、その一本桜はちょうど見ごろになっていた。