佐倉の山形土偶
落語家の柳家権之助さんが、Twitterに「山形土偶」についてつぶやいていた。
それによると、山形土偶とは、顔が山の形をした土偶だからそう名付けられたそうで、『発掘されたのは千葉県佐倉市』…佐倉に長年住んでいるけれど、そんなことは聞いたこともなかった。
ちょっとどころか大分気になったので調べてみたところ、佐倉市のwebサイトに次のような記載があった。
『縄文時代では、中期の有孔鍔付注口土器<ゆうこうつばつきちゅうこうどき>、後期の山形土偶や異形台付<いけいだいつき>土器、晩期の亀形土製品が出土しています。』
確かに「山形土偶」が出土したという記述がある。出土したのは「江原台」、発掘調査で多数の遺構・遺物が出土したことから、「江原台遺跡」と名付けられた。
出土した山形土偶は、明治大学博物館の所蔵となっていて、その写真は「 和樂web」などに載っている。
(和樂web編集部)
…土偶7.おにぎりのような頭をもつおかっぱちゃん
昭和50年代、江原台では宅地開発、聖隷佐倉市民病院の建設にともなって数回に亘って発掘調査が行われた。その時の調査結果の詳細は「佐倉市江原台遺跡発掘調査報告書」などにまとめられている。明治大学博物館蔵となっているのは、当時の発掘調査に明治大学が関わったからなのだろうか。
あのヤギのポニョがいた崖の上で、5000年以上も前の縄文時代から人々が住み着き暮らしていた。そんなことなんか今まで想像もしていなかった。縄文海進時には、崖の下まで海が入り込んでいたのだろうか。