新型コロナウィルスとワクチンについて(3)
さて、世の感染症学・免疫学などを専門とする研究者は、ワクチン接種をどのようにとらえているのだろうか。たとえば、感染症学会のウェブサイトに目を通してみると、以下のような提言がなされている。
「COVID-19ワクチンに関する提言(第7版)」の公表に際して
2023年6月16日
『 COVID-19は5類感染症になりましたが、定点報告数は増加傾向にあり、夏の第9波が懸念されています。また、免疫を逃れる力がより強いオミクロン株XBB亜系統も増加しています。一方、高齢者、基礎疾患のある方、医療従事者や高齢者施設の従事者にオミクロン対応2価ワクチンの追加接種が始まりました。』
(中略)
『 COVID-19パンデミックは終息に向かっていますが、わが国での流行はまだしばらく続くためワクチンの必要性に変わりはありません。COVID-19ワクチンが正しく理解され、安全性を慎重に検証しながら、接種がさらに進んでゆくことを願っています。』
この前書きからも分かるように、基本姿勢はCOVID-19 ワクチン(mRNAワクチンを中心とする新型コロナワクチン)接種の必要性である。変異を繰り返す新型コロナについては、『免疫を逃れる力』という表現はあるが、mRNAワクチンがもたらす変異という観点についてはふれていない。
COVID-19 ワクチンに関する提言(第 7 版)
2023年6月12日
この提言のように、多くの専門家はワクチン接種の必要性について述べている。ウィルスとの闘いの歴史を見れば、確かにワクチンの恩恵に浴してきたことは事実である。しかし変異することの多いRNAワクチンについては、このような考え方に真っ向から異を唱える専門家は存在する。その一人が、東京理科大学の村上康文名誉教授である。
村上名誉教授の主張は、「村上康文名誉教授 免疫学者の警鐘」と題された動画で忌憚なく述べられている。動画は現時点(8月30日)でPART1からPART5までの5回が配信されているが、次のサイトでは、全5回の動画、加えてテキスト化したページへのリンクも掲載している。
「文字起こし(免疫学者の警鐘:村上康文名誉教授)」
以下にシリーズ全5回のタイトルを列挙しておく。
村上康文名誉教授 免疫学者の警鐘
PART5(2023.8.1)
「ファイザーワクチン 製造ロット別 有害事象の実態」
PART4(2023.7.2)
「ワクチンを接種した人はどうすればいいのか?IgG4抗体レベルの下げ方とは」
PART3(2023.6.5)
「新型コロナワクチン接種が推奨されたワケ」
PART2(2023.5.29)
「新型コロナワクチン そのメカニズムとは」
PART1(2023.5.24)
「新型コロナワクチン 欧米の接種状況と日本の今」