ルーブルのアーケード街を散策する
ルーブル美術館は、元々は美術館ではなかった。美術館として整備される前は、要塞であり宮殿であったそうだ。だから、いわゆる美術館とは建物の構造がかなり異なっている。そのため、ざっくりいえば、普通の美術館が平面的に順路が設けられているのに対して、ルーブルは直線的に観ていくということになる。
ピラミッドに向かって左側(地図の上部)が「リシュリュー翼」、右側(地図の下部)が「ドゥノン翼」、正面が「シュリー翼」と呼ばれている。美術に関する知識などたいして持ち合わせていない当方でも知っている有名な作品は、「ドゥノン翼」に展示されている。例えば、「ミロのヴィーナス」「モナ・リザ」「サモトラケのニケ」などである。
ルーブルのマップを見ての通り、「リシュリュー翼」「ドゥノン翼」は直線的に長く延びている。そこを歩けば、まるで両側が美術品で飾られたアーケード街を散策しているように感じるのである。