パリの街めぐり(8)、そして「パリは汚い!?」
「パリの街めぐり」も、やっとのことで最後の回を迎えることができた。
「Les Cars Rouges」が巡るコースをネットで確認しているとき、たまたまこんな記事を見つけた。
(時事ドットコム、2021年7月28日)
その記事によると、『街路樹の根元に捨てられた大量のタバコの吸い殻、歩道をふさぐように積まれたゴミの山』、そういう光景を撮った写真がSNS上にたくさん投稿されているという。それらの投稿は単なる嫌がらせではなく、街の美化を求める人たちの抗議活動ということなのだ。市民団体による美化運動も行われているようだが、なかなか効果が現れないというのが実情のようだ。
当方がパリを訪れたのは2009年の秋、もう十年以上も前のことになる。当方はあまり気にならなったのだが、同行者によればその当時もパリの街は汚かったということだ。
コロナ禍の今、パリを訪れる観光客などほとんどいない状態でも街が汚いというのだから、これはもう「パリ人」には、街を美しく保とうなどという発想はもともとないのかもしれない。
さてそんな「汚いパリ」も、上を向いて歩けば、街全体が歴史的建造物や美術品に囲まれた美しい街として見えてくる。
アレキサンドル三世橋を渡り、右折してチュイルリー通りを東に向かう。
右にセーヌ川、左にコンコルド広場・チュイルリー公園そしてルーブル美術館に挟まれたチュイルリー通りを、さらに直進していく。
ヌフ橋を渡り、再びシテ島に入る。ノートルダム大聖堂には西日が差し、濃い影が掛かっていた。そして地下鉄「シテ駅」から乗車して、宿泊先のホテルに戻った。